とってもごつい機体です

さて松山空港に飛来した珍しい機体といえば、こんなのもありました。
海上自衛隊の飛行艇「US‐1」です。
荒れた海にも着水可能な機体なので、どこか船のようにも見えますね。
催しに合わせて公開されたようです。

【新明和工業製の飛行艇。現在は後継のUS-2に世代交代しています。ヘリでは到達できない遠く離れた海上や、空港の無い離島などでの救助に使われたりしています】

夏の愛媛に吹き込んだ北欧の風

同じ年、今では見掛けることがほとんどない、3機のエンジンを乗せた旅客機「DC‐10」も、はるばるフィンランドから飛来していました。

【松山にフィンエアーが来ていたとは。マクダネル・ダグラス社製の「DC-10」です。この時代、3発エンジンの飛行機が流行っていたんですね。色々と有名なロッキード社製の「L-1011トライスター」だとか、マクダネル・ダグラス社からは他に「MD-11」なんて機体も出ていました】

白い機体に青色の文字、ムーミンの描かれた機体、どこか涼しげな雰囲気で、北欧らしく見えませんか

ムーミンの次はピーターパン

この「DC‐10」、当時は日本の航空会社も運用していました。
このレインボーカラー、見覚えありませんか

【この映像を探している最中、社内のベテランの方々から「東亜国内航空の機体は無いの」と何度も聞かれましたけど、無かったです、それはもっともっと古いです。国際線デビューを果たすため、「東亜国内航空」から「日本エアシステム」という社名に改名された、大手の航空会社でした】

そうです、日本航空に経営統合され消滅した航空会社、JAS・日本エアシステムの機体です。
日本エアシステムはこのほか、国産旅客機YS‐11などを松山空港に就航させていました。

【今見ると小さな機体ですね。実は海外の航空会社でも結構使われていたんです、フィリピンとか東南アジアのほか、珍しいところではギリシャでも。頑丈で、短距離離着陸性能が優れていたみたいです】