11月5日から6日にかけても各地でクマが目撃されました。

記者
「生徒が保護者の車で下校していきます」

11月5日、校庭にクマが出没した秋田県鹿角市にある中学校。6日、下校時には、保護者が車で迎えに来る様子が。

車で迎えにきた保護者
「(送り迎えは)大変は大変ですけど、クマがいると。子どもの命も大切なので」

自衛隊による後方支援2日の11月6日、複数の箱わなが新たに設置されるなど警戒感も増しています。

仙北市では11月5日、美術館の敷地に体長1.5メートルほどとみられるクマが出没。およそ5分後には、近隣住民が散歩する様子も…

大村美術館 副館長
「一歩間違えばクマと遭遇していて、もしかすると、事件・事故になっていた可能性はある」

一方、身を守るための「クマスプレー」は品薄状態が続いています。そうした状況につけこんだのか…

トウキョウジュウホウ 大塚さん
「こちら(右)が本物で、こちらが(左)がニセモノになるんですけど」

防犯用品などを扱う会社によると、クマスプレーのニセモノが増えているといいます。見た目は似ていますが…

トウキョウジュウホウ 大塚さん
「安全ピンのようなものが本物にはついているんですけど、ニセモノのほうにはついておらず」

他にもラベルを見ると、日本語の表記が違う部分が。また、肝心の性能についても問題があるといいます。

この商品の場合、スプレーからは本来、黄色の内容物が噴射されるのに対し、ニセモノからは白い内容物が!さらに噴射距離は、ニセモノの場合、5秒後には、かなり威力が弱まります。

トウキョウジュウホウ 大塚さん
「クマにあわないと使わない物なので、使うまでわからないというのもありまして、非常に悪質な行為だと思っています」

今年度、クマに襲われ亡くなった犠牲者が、11月5日までに13人にのぼるなど、深刻化する被害。

警察庁は11月6日、警察官がライフル銃を使用してクマの駆除ができるよう規則を改正。来週13日に施行されます。