「これ以上の負担は無理」表明なければ…
富山地方鉄道 中田邦彦社長(今年6月)
「1日約190万円の赤字が出ている状況が続いている。早急に結論を出していただかないと」

全国の中小の地方鉄道の中でも営業距離はトップクラス。多額の維持費がかかるうえに、コロナ禍で利用者数が激減。物価高や人手不足が拍車をかけ、2024年度の鉄道事業は実質およそ6億6500万円の赤字で、累積赤字はおよそ60億円にのぼります。
富山地方鉄道 中田邦彦社長(今年5月・決算発表)
「運行は上の方はしてもいいですけども、下(線路)の方の負担についてはこれ以上の負担は全部無理です」「金を出してまでやれということであれば当然廃止も含めて検討していく」
地鉄は、年内に行政から明確な支援の方針が示されなければ、本線の「滑川ー宇奈月温泉」間と立山線の「岩峅寺ー立山」間について、来年11月末で廃止する方針を示しました。

国への廃止の届け出のリミットが迫る中、現在、県や沿線自治体が存続のあり方を探っています。














