中国で3隻目となる空母「福建」が5日、就役しました。式典には習近平国家主席が出席し、「絶えず戦闘能力を向上させるよう」激励しました。

中国国営の新華社通信は7日、南シナ海に面する中国南部、海南島の軍港で国産の空母「福建」が5日に就役したと報じました。

5日午後に行われた就役を記念する式典には習近平国家主席が出席し、艦内を視察、軍旗を授与しました。

習近平 国家主席
「テスト飛行にも尋常でない勇気が必要で、とても素晴らしいことだ。皆、英雄だ」

また、「専門技能と戦闘能力を絶えず向上させ、福建の戦闘能力向上に貢献するよう」激励しました。

「福建」は「遼寧」「山東」に続く3隻目の空母で、艦載機を加速して発進させる「電磁式カタパルト」を装備しているのが特徴です。

習近平国家主席は「電磁式カタパルト」を視察、自ら発射ボタンを押したということです。

中国で新たな空母が就役するのは2019年12月に「山東」が就役して以来、およそ6年ぶりとなります。

「福建」は去年5月にはじめての試験航海を実施。今年9月には台湾海峡を通過し南シナ海で訓練を行ったほか、3種類の艦載機による離着艦訓練の様子を公開するなど就役に向けた準備を進めていました。

3隻目の空母が就役したことで中国軍の作戦遂行能力が向上し、さらに活動が活発化することが予想されます。