お湯を注いで待つだけで食べられる「カップライス」。実は既に50年前に販売されたものの売れずに撤退。時代が変わり一躍脚光を浴びるようになった背景とは?

続々!“あの味”がカップライスに

都内のスーパー『いなげや金町店』(葛飾区)に行ってみると、様々なカップライスがズラリ。

THE TIME,マーケティング部 国本梨紗部員:
「お惣菜コーナーにも置かれている。店内全部で18種類。今まではカップ麺コーナーの端に2〜3種類置いてあるイメージだったけど、今や“棚ひとつ任される”くらい出世している」

中でも8月に発売され話題なのが、マーボといったら…の『丸美屋』から発売された「麻婆豆腐ごはん〈中辛〉」(270円)。
お湯を注いで5分待つだけで、とろ~り汁気のある“麻婆丼”が完成です。

国本部員:
「お米スゴい。炊きたてのご飯の食感が完全に再現されている。しっかり旨みも感じるし、優しい丸美屋の麻婆豆腐の味」

『永谷園』からは、お茶づけに合うようにブレンドした国産米が入った「カップ入り お茶づけ海苔・さけ茶づけ」(各260円)。
ロングセラー商品が、「カツオの香りと抹茶の香りと出汁をしっかり感じる」(国本部員)カップになって登場です。

10月に発売されたのは、「ゴーゴーカレー監修 ゴーゴーカレーメシ」(希望小売価格375円)。衣と肉の食感にこだわり“ジューシーなうまみ”が広がる新開発の「チキンカツ」もトッピングされています。

お湯を注いで5分待ってグルグルとかき混ぜたら…

国本部員:
「すっごく濃厚。凝縮されたうまみとコクを感じる。本格的ないろんなスパイスの香りが混ざり合っていておいしい」

「おかずと合わせる」お粥タイプ

そしてついには、“お米しか入っていない”カップライスも登場。
その名も「めし粥」(永谷園/249円)は、おかずと食べることを前提とした商品とのことですが、なぜこれを?

『永谷園』マーケティング本部・栗原紘明さん:
「カップライスは非常に伸びてはいるが、“プレーンなものはなかった”のでチャンスがあるかなと。味が特についていないので、色々なおかずに合わせて食べられる」

実際にパッケージにも掲載されている煮卵と合わせてみると「お粥にとろみがあるので卵かけご飯感覚でどんどん食べれられる」と国本部員。
エビチリにハンバーグ、ぎょうざ、そして揚げ物との相性もバッチリです。

国本部員:
「揚げ物とお米だと口に残る。お粥なことで最後に口もさっぱりする。ここまでお粥が色んなおかずと相性がいいとは」