「パイプ銃全てにおいて人や動物を殺傷する能力を有する」

 こうしたなか、11月6日は奈良県警の科学捜査研究所の研究員が出廷。

 山上被告に面会し、銃の構造などについて説明を受け発射実験などを行った結果、弾丸の速度は、時速720キロにも達し、ベニヤ板4枚を貫通するなど人を殺傷できるエネルギーの10倍以上の威力があることが分かったということです。

(研究員)「7種類のパイプ銃、全てにおいていずれも人や動物を殺傷する能力を有する」

 また法廷では安倍元総理を撃ったパイプ銃の弾丸の威力を調べる実験映像が流されました。その際、山上被告は発射とともに6つの弾丸がバラバラに軌道を描く様子を食い入るように見ていたということです。

 一方、弁護側はパイプ銃の重さや形状などから銃刀法上の「銃」には当たらないと主張しました。裁判官や裁判員はどのような判断を下すのか。

 関係者によりますと、今後、山上被告の母親が証人として出廷し、判決は来年1月21日に言い渡される予定です