11月4日、兵庫・加古川市で発生した13人死傷の多重事故。その原因が見えてきました。

 4日午後4時半ごろ、兵庫県加古川市の国道250号を走る車のドライブレコーダーが捉えた映像には事故を起こした白い車が左車線を走っているのが映っています。このときは、前の車との車間距離は十分に保って走っています。ところが…

 突如、前を走っていた軽乗用車に追突。軽乗用車はそのはずみで中央分離帯とぶつかり、一回転して停車。白い車はスピードを保ったまま信号待ちをしている車列に向かって走り出し、他の車と衝突したように見えます。

 映像を捉えていた時刻に現場では信号待ちの車列に車が突っ込み、13台が関係する事故が起きていました。

 (目撃者)「ドンという大きい音がして、車が1台、煙が出ているのは見ました」

 この事故で車列に突っ込んだ車を運転していた岡本年明さん(78)が死亡。

 助手席に乗っていた70代の男性が胸の骨を折る重傷です。このほか2歳から6歳の子ども4人を含む計11人が軽傷だということです。

 警察によりますと、解剖の結果、運転していた岡本さんの死因は急性心筋梗塞と判明しました。

 また、岡本さんの親族によりますと、岡本さんには持病はなかったといいますが、次の運転免許の更新時に返納を検討していたということです。