東京・文京区の個室マッサージ店でタイ国籍の12歳の少女を違法に働かせたとして、経営者の男が警視庁に逮捕されました。少女は母親と一緒に来日していて、警視庁は「人身取引」の一端とみて実態を調べています。

東京・文京区で個室マッサージ店を経営する細野正之容疑者(51)は、今年6月から7月にかけて、タイ国籍の12歳の少女を違法に働かせた疑いがもたれています。

警視庁によりますと、少女は6月下旬、母親と短期滞在のビザで入国後、母親が少女を店に連れて行き、性的なマッサージの手法などを説明したということです。

母親はおよそ2週間後に出国し、少女は店の台所付近で寝泊まりしながら働かされていました。

9月中旬になり、少女が自ら東京出入国在留管理局を訪れ、事件が発覚しました。少女は現在、関係機関に保護されていますが、「タイに帰りたい」などと話しているということです。

警視庁は日本を舞台とした「人身取引」の一端とみて実態を詳しく調べています。