「文化の日」の3日、歌で反戦の思いを届けようと、被爆者の男性が被爆証言と音楽の集いを開きました。
被爆者 才木幹夫さん(93)
「ぱっと比治山の方を見ますともくもくと煙が出ています。1か所だけでなく街全体から。市内が燃えているので一体何が起きたのだろう」

広島一中(現 広島県立国泰寺高校)2年生、13歳のときに爆心地からおよそ2㎞の自宅で被爆した才木幹夫さん、93歳。家族は全員無事でしたが、あまりに大きな街の被害に長年、証言をためらってきました。しかしロシアによるウクライナ侵攻を機に被爆体験を語り始めました。
被爆者 才木幹夫さん(93)
「ウクライナ侵攻があって、ロシアが核を使うかもしれないという脅しがあってこれはいかんと思って92歳から証言を始めた訳です。頑張らないといけないと思って」

(才木さん独唱)
才木さんはエリザベト音楽大学の前身、広島音楽学校などで声楽を学び、東京のNHK放送合唱団で活躍。その後、RCCでテレビ・ラジオの音楽番組などに携わりました。

被爆者 才木幹夫さん(93)
「直接、講和を聞いて頂いて結びつきができるが、音楽はそれ以外に伝わるものがある」
このあと広島市の中島小学校のキッズコーラス31人が合唱を披露しました。















