静岡市で飲食店を経営していた男性を殺害したなどの罪に問われている男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。検察側は、従業員の女性との交際をめぐる問題で「被害者に叱責されたことに対して憤慨し殺害を決意した」などと指摘しました。

起訴状によりますと、会社役員の被告(31)の男は2024年6月23日、静岡市葵区のマンション敷地内で共同で飲食店を経営していた男性(当時30歳)を刃物のようなもので複数回突き刺して殺害し、静岡県藤枝市内に遺棄したなどの罪に問われています。

11月5日に静岡地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告の男は起訴内容について「間違いありません」と認めました。

冒頭陳述で検察側は、「被告と従業員の女性との間にあった交際をめぐる問題に対し、被害者に強く叱責されたことで憤慨し殺害を決意した」などと指摘。

一方、弁護側は、「被告への被害者の暴力や奴隷的支配が被告の心身を極限まで追い詰めた」などと主張しました。