「服用は薬剤師の前で」緊急避妊薬 販売に条件
高柳キャスター:
薬局で買えるようになるということですが、どのお店でもというわけにはいかないようです。厚労省によりますと、それぞれ条件があります。

薬局に対しては、▼必要な研修を修了した薬剤師が販売をすること▼プライバシーに配慮した体制▼産婦人科医などと連携することなどが必要です。
購入者(年齢制限なし・親の同意不要)全員に確認する事項として、▼年齢や持病・既往症▼性行為は72時間以内か▼生理の状況などがあります。さらに購入後は、薬剤師の前で服用する必要があるということです。
長谷川記者:
これは販売するときの懸念を払拭するためなのですが、この条件には賛否の声が出ています。条件がついた理由としては、早く飲むということが大事なので、まず、すぐに飲むということ。もう一つは、購入しても実際には服用せずに転売したり、男性から服用を強要されるような懸念があります。
購入する人たちからはプライバシーの問題や、薬剤師がいる前で飲むという条件があることによって、薬局に行きにくくなるのではないかといった声も上がっています。
実際に取材をした女性は「たった1錠だけど、人生を左右するような大きな薬なので、飲むときにすごく緊張した」と話していました。「落ち着いた空間で飲みたい」という声もあり、この点は、すごく個人差のあることだと思います。
井上キャスター:
欧米ではスーパーマーケットで売っていたり、薬局はそもそも24時間営業していたり、日本でもオンラインで購入できるように、という議論もあると思います。
俯瞰して考えると、日本の医療技術は極めて高い。一方で、性教育や避妊についての教育は、すごく世界から遅れている。全体の教育・知識含めて、何か一緒に考えていかないといけないと思います。
三宅さん:
本当にそうだと思います。もちろん、そういうことがないことが一番ですが、何かあったときに入手できる薬があるということを、女性の方には伝えていきたいですよね。このようなシステムも大事ですが、それ以前に、避妊ってどんな方法があるんだっけ?ということを、どうやって伝えていくかという部分も一緒にやるべきだと思います。
プライバシーに関しては、すごく難しい問題ですが、やはり気軽に薬局で売られているということが、まずは第一歩かなと思います。
出水キャスター:
一種の不安を抱いたことがない女性は少ないと思うので、避妊薬を求める女性に対しての、周りの目も変わっていってほしいし、そこに対するリテラシーを高めてほしいと思います。














