サッカーワールドカップの開催国・カタールが関与したとする汚職疑惑で、ベルギーの捜査当局がEU=ヨーロッパ連合の議会の副議長らを逮捕したと現地メディアが報じました。
現地メディアによりますと、ベルギーの捜査当局は9日の声明で、汚職などに関連する捜査の一環でブリュッセルの16か所の家宅捜索を行い、現金およそ60万ユーロ、日本円でおよそ8600万円を押収したと明らかにしました。「あるペルシャ湾岸の国がEU議会の重要人物らに巨額の金品を提供し、EU議会の決定に影響を及ぼそうとした疑いがある」としています。
当局は国名を明らかにしていませんが、現地メディアは「カタールだ」と報じ、EU議会のエバ・カイリ副議長や元議員ら5人が逮捕されたということです。
EU議会は先月、カタールの人権状況を非難する決議を採択するとともに、サッカーワールドカップの開催を決めたFIFA=国際サッカー連盟に対しても「汚職が蔓延し、組織的で根深い」として開催国を選定するプロセスが不透明だと指摘していました。
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