今年3月、愛媛県今治市で発生した山林火災を受け、被災地域の子どもたちを元気づけようと国内外で活躍するアスリートが、市内の中学校を訪れました。

学校訪問は、「日本財団」の事業でスポーツの力を活かした社会貢献活動「ヒーローズ」が行っています。

朝倉中学校には4日、アーティスティックスイミング・元日本代表の杉山美紗さんや、足技でお手玉のようなボールを巧みに操る「フットバック」の世界チャンピオン・石田太志さんら5人が訪れました。

訪れたアスリートは、ストレッチやランニングで体をほぐした後、それぞれのパフォーマンスを披露し、子どもたちからは大きな歓声が上がっていました。

また、子どもたちが普段のトレーニングなど憧れのアスリートから直接、教わる場面もありました。

(参加した子ども)
「楽しく活動ができていろんな経験ができました。優しく具体的に教えてくれたので実践できるようにしたい」

このあとアスリートたちは火災のあった山に登り、現場の状況を確認しました。

アーティスティックスイミング/元日本代表 杉山美紗さん
「きょう山道を歩いて『実際にここまで燃えてきたんだな』と肌で感じたのは大きかった。(中学生に接して)彼らだったらきっと、何かあったときに、みんなで力を合わせ地域の人たちの被害を抑えられるよう動いてくれると思ったので、私たちも力をもらいました」

日本財団「ヒーローズ」の交流は、5日と今月25日にも行われ、アスリートは朝倉中学校を含め4校を訪問する予定です。