連日のクマ被害。山形県内では、見回りを行っていた自治体の職員がクマに襲われ、ケガをする被害も起きています。

こうした中、きょう開かれた県議会で県が自治体職員の身を守るための装備品について支援を行う方針を示しました。

これはきょう開かれた県議会常任委員会で、県側が示したものです。

県内では今年、クマによる人への被害が10件起きています。

このうち、南陽市では今月1日、クマの警戒にあたっていた市の男性職員が、やぶから突然、現れたクマに襲われ、右手を骨折する大けがをしました。

環境エネルギー部みどり自然課 木内真一 課長「いうまでもなく現場対応にあたる市町村の職員の安全確保は極めて重要」

県では今回、市の職員がクマに襲われたことを受け、自治体の職員の安全確保のために必要な装備品を自治体が購入する場合に、県が支援を行うことを検討しているということです。

装備品はヘルメットやベストなどといった、クマに襲われた際に身を守れるものを想定しています。

県は今後、どのようなかたちで支援するのかや、12月の補正予算に盛り込めるかどうかも含めて検討していくということです。

このほかにも県では、これまで市町村が主体となって行ってきた不要な果樹の伐採や柵の設置など鳥獣対策を地域の人でも行えるよう技術的な指導を担う組織の設置を検討しているということです。