全国高校ラグビー福島県大会は3日、準決勝の2試合が行われました。

第1試合は、2年ぶりの花園を目指す松韻福島に、先週シードを倒して波に乗る福島・安積・平工業・小名浜海星の合同チームが挑みました。

序盤、試合の主導権を握ったのは合同チームでした。
前半開始早々、松韻は得意のドライビングモールで敵陣のゴール前に迫りますが…
合同チームはこれを固いディフェンスで止めトライを許しません。
逆に合同チームは、相手のディフェンスを突破してチャンスを作りトライかと思われましたが…ノックフォワードでトライとはなりません。
しかし、均衡を破ったのは松韻でした。
前半22分、ゴール前のチャンスでとった戦術はやはりドライビングモール。
苦しみながらも押し切り自分たちの形で先制します。
反撃したい合同チームも敵陣に迫りますが取り切れません。
松韻は前半終了間際と後半開始早々にもモールからトライを1本追加しじわじわと点差を広げていきます。
反撃したい合同チームは、後半7分にキャプテンの市川が意地のトライ!
合同チームは、このあともトライを1つ返しましたが、松韻が底力を見せつけ42対14で3年連続の決勝進出を決めました。

【松韻福島・田中瑞己監督】
「苦しい場面も声をかけあいながら、よく我慢したかなと。アタックも我慢勝ちだったかなと思います」

続いて行われた第2試合は、今大会初登場となる第1シードの聖光学院と勿来工業が対戦。
スターティングメンバー全員が1、2年生という若いチームの聖光学院ですが、序盤から猛攻を仕掛けます。
前半3分、ウイングの長谷川が走り切りトライ。
さらにキャプテンでスクラムハーフの遠藤が、連続トライでチームをけん引!
24対0で前半を折り返します。
後半、勿来工業も反撃を試みますが、なかなか前進できません。
後半終了間際、聖光学院・木村のキックに反応したのは再び長谷川!
8トライ・48点を取った聖光学院が完封勝ち。
初の連覇に向け好発進です。

【聖光学院・宇佐美和彦監督】
「まずは本当にゼロで抑えられたところが1個評価できるところかなと思っています。(決勝は)いつもと変わらず、聖光のラグビーを体現するだけかなと思っていますんで」

これで決勝は2年連続、聖光学院と松韻福島の対戦となりました。
決勝は11月8日。
TUFでは生中継でお伝えします。