寒さが一段と厳しくなるこれからの季節、食材を温めるときに便利な電子レンジなどの「調理家電」ですが、正しい使い方をしないと思わぬ落とし穴があるかもしれません。



秋の味覚の「サツマイモ」。簡単に焼き芋を作ろうと、アルミホイルで包み電子レンジに入れると…(電子レンジで発火)火が出ました。
これは、実際の事故をもとにnite=製品評価技術基盤機構が行った実験です。

電子レンジは「電磁波」で食品を内側から温める仕組みです。

そのため、アルミやステンレスなど金属でできたものを入れると、金属中の電子の動きが活発になり火花が生じます。

一方、こちらのIHコンロ。ヒーター部分に電熱線が埋め込まれてるため、もしここに、タオルなどを置いたままスイッチを入れてしまうと…発火。

使い方を誤ると、思わぬ事故に繋がりかねません。


「調理家電」による火事は道内でも。4年前、北見市のアパートが全焼し住人2人が死亡した火事は、電子レンジが火元だったとみられています。

消防のまとめでは、札幌市内で電子レンジやIHコンロなど「火を使わない」調理家電によるとみられる火事は、2021年からのおよそ5年間で29件起きていました。

加熱の仕組みを理解することで防げる「調理家電」による火事。食品のパッケージや家電の取扱説明書をきちんと確認することが大切です。














