教え子に「失格」を告げたのは私
小室選手は、レース直前、そりに国際連盟のステッカーをはっていなかったという理由で、規定に反したとして失格となりました。

鈴木省三さん:
「実はその時、ジュリー団(競技役員・審判)に私がいたわけですよ。失格を誰が出したかというと…私。バンクーバーオリンピックの採点をしなければいけない私が涙が止まらない状況」
教え子への非情の通告。しかし、鈴木さんは、その後の小室選手の姿に「スポーツの力」を感じたといいます。
鈴木省三さん:
「彼女は4年後、立ち直って(ソチオリンピックに)出ましたから大したもんですよ。負けてもくじけても跳ね返すという、そこにスポーツの意義がある」

現在は、宮城県のボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟の理事として活動している鈴木さん。競技の普及と人材育成に取り組んでいます。














