静岡県が浜松市に建設を計画する新たな野球場をめぐり、市民団体が建設の断念を求める5700人余りの署名を県に提出しました。

<篠原地区に県営野球場はいらない市民の会 櫻井幸夫代表>
「多目的ドーム型スタジアムを建設することになれば、最大で2万2000人もの人が生命の危険にさらされることが予想され、人命軽視そのものです」

県に5743人分の署名を提出したのは、新たな県営野球場の建設に反対する市民団体のメンバーです。

新たな野球場は静岡県が浜松市の篠原地区に建設を予定していて、1万3000人規模の屋外型、2万2000人規模の屋外型、2万2000人規模の多目的ドーム型の3つの案が検討されています。

浜松市や経済界などはドーム型球場を求めていますが、資材の高騰などにより、事業費は当初から80億円増額する試算が明らかになっています。

市民団体は、建設予定地が南海トラフ地震で津波や液状化の被害が予想されているほか、採算が取れず赤字になれば税金の投入が予想されるとして、建設を断念するよう県に要望しました。