クマによる人的被害が全国で相次いでいることを受けて、秋の紅葉シーズンを前に警視庁は、東京・あきる野市で注意を呼びかけました。

警視庁五日市署 山岳救助隊員
「今クマも出てるので十分注意して。鈴とか大丈夫ですか?」

秋の紅葉シーズンを控え、警視庁はきょう(1日)、東京・あきる野市のJR武蔵五日市駅前で登山客らにクマとの遭遇に関する注意などを呼びかけました。

警視庁によりますと、10月29日の午後5時ごろ、あきる野市入野で、「車の運転中に小グマ1頭を目撃した」と110番通報があったということです。

五日市署管内では、クマの目撃に関する通報は去年1年間で62件でしたが、今年に入ってから10月末までにおよそ70件と、すでに去年1年間の件数を上回っています。

警視庁管内では青梅市で8月、渓流釣りをしていた男性がクマに襲われてけがをしていて、警視庁は「クマに出会わないためにクマよけの鈴などを身につけて複数人で入山してほしい」「クマを目撃したらすぐに110番通報をしてほしい」としています。