調査委員会による提言(主な再発防止策)

集団の特性を踏まえた対応
サッカー部及び高校全体が「いじめが発生するリスクの高い集団」であることを認識し、集団の特色に応じた具体的な工夫をすること。

生徒の特性を意識した指導
生徒の特性に対する知識や対応スキルを身に付けるため、心理学等の専門知識を踏まえた指導者研修を継続的に実施すること。

早期の情報獲得体制
いじめの情報を早期に獲得できるよう、生徒全員のタブレットを利用した匿名相談ツールなど、一般的な対策に留まらない新たな方策を継続的に検証すること。

いじめ予防教育の強化
「いじめを許さない」という考えやいじめの知識が生徒間に浸透するよう予防教育を強化し、申告者・被害者に不利益が及ばない体制を構築すること。

サッカー部の状況の事前情報提供
入部前に、A・B・Cチームの練習内容の違いや寮の入居制限など、サッカー部のありのままの情報(良い情報だけでなく)を正確に伝えること。

<調査委員会の構成>
原村憲司(弁護士)【委員長】
飯田喜親(弁護士)
松永美弥(社会福祉士)
青木加奈子(公認心理師)
※2024年3月から、被害生徒、保護者、その他の生徒、校長、教員など20人から聞き取り調査を実施。