もうすぐクリスマス、ケーキやローストチキンにも値上げの波が押し寄せていますが、今後「鳥インフルエンザ」が拡大すれば、さらに影響が広がる恐れもあり、警戒が高まっています。


◆確定すれば福岡では2例目

RKB岩本大志「福岡市の海の中道海浜公園でも、鳥インフルエンザの疑いが確認されました」

福岡市東区の海の中道海浜公園で7日、飼育していたコブハクチョウ1羽が衰弱しているのが見つかり、簡易検査の結果鳥インフルエンザの疑いが確認されました。現在、遺伝子検査を進めていますが、動物を飼育するエリアは8日から休園となっています。


鳥インフルエンザが確定すれば、2020年に宗像の養鶏場で発生して以来、福岡県内では2例目となります。

RKB渡辺正人「鳥インフルエンザが確認された養鶏場です。白い防護服を着た人たちがニワトリの処分を行っています」


今週、佐賀県では5年ぶりに鳥インフルエンザが確認され、養鶏場で飼育していた約3万羽のニワトリが処分されました。感染拡大への警戒が各地で高まっています。


◆福岡市動物園では「鳥の観覧」中止に

RKB岩本大志「佐賀県武雄市で発生した鳥インフルエンザ、ここ福岡市の動物園にも影響がおよんでいます」

福岡市動物園は7日から鳥類の観覧を中止しているほか、ウサギやモルモットなど動物とのふれ合いコーナーを閉鎖。さらに園の入り口では来場者の靴底を消毒するなど、防疫措置を強化しています。


福岡市動物園 福原佑介さん「ぜひ見ていただきたい気持ちはあるんですが、一度園内で出ると大変なことになるので、ご協力をお願いしたい。鳥インフルエンザが収束するまではこのような対応は続くと思います」

久留米市にある鳥類センターは、観覧は続けているものの、エサやりや傷付いた鳥や獣の受け入れを8日から中止しています。
今シーズン、鳥インフルエンザは全国の25か所以上で発生していて、すでに昨シーズンの約2倍以上、400万羽以上が殺処分されています。(昨シーズンは189万羽)