福島県のいわき市水道局発注の公共工事の入札をめぐる談合事件の裁判が30日開かれ、検察は水道局の元職員の男に懲役2年を求刑しました。

加重収賄などの罪に問われているいわき市水道局元職員の眞山佳幸被告は、去年1月、水道局発注の工事の入札をめぐり、設計金額などを業者に漏らし、謝礼として現金10万円を受け取ったとされています。

事件をめぐっては、工事を落札した会社の松原文司被告と息子の松原文隆被告も起訴されています。

きょうの初公判で3人は、いずれも起訴内容を認めました。検察は「工事の内訳金額が入った設計書を手渡す犯行は大胆そのもの」と指摘し、眞山被告に懲役2年、松原文司被告に懲役1年6か月、文隆被告に懲役1年をそれぞれ求刑しました。

一方、弁護側は、被告らが社会的制裁を十分に受け真摯に反省をしていることなどから3人に執行猶予付きの判決を求めました。判決は12月16日に言い渡されます。