テロ対策施設の完成が先送りになったことにより、女川原子力発電所2号機は2026年12月から1年8か月運転を停止します。これについて東北電力は運転の停止による収支の悪化は1か月で60億円に上るという見通しを明らかにしました。

東北電力・石山 一弘 社長:
「(女川原発2号機の運転が)止まった場合、1か月60億円くらいの収支への影響が出る」

東北電力の石山一弘社長は10月30日の定例会見でこのように述べ、女川原発2号機の停止期間中は火力発電で電力を賄うことから、燃料コストの増加などで1か月に約60億円の収支の悪化が見込まれると明らかにしました。

そのうえで、来期以降の業績にどのような影響が出るかは、まだわからないとしています。

東北電力・石山 一弘 社長:
「事業収支はいろいろな要因が複合的に絡み合うので、この特重(特定重大事故等対処施設)による停止だけをとらえて(業績への)評価というのは難しい」

東北電力は、テロ対策のための「特定重大事故等対処施設」の期限までの完成が難しいことから、女川原発2号機の運転を2026年12月から1年8か月の間、停止することを決めています。

東北電力はこのほか、2025年度の中間決算を発表し、減収・減益となったことを明らかにしました。