日本銀行は金融政策を決める会合で政策金利を据え置きました。決定を受けて、日経平均株価も最高値を更新しています。

きょうも日経平均株価は最高値を更新。一時、300円以上値上がりしましたが、上げ幅は縮小し、結局、17円高の5万1325円で取引を終えました。

きっかけとなったのは、日銀が政策金利を6会合連続で0.5%に据え置いたことです。

また、決定を受け、アメリカとの金利差が意識され、円相場が1ドル=152円台から153円台まで進行。さらに、154円目前の水準まで下落しています。

金利据え置きの背景にあるのが、「トランプ関税」による影響の不透明感です。

日銀 植田和男 総裁
「関税政策による収益下押し圧力が作用するもとでも企業の積極的な賃金設定行動が途切れることがないかどうか」

ただ、日銀内には「関税の影響は収まってきていて、利上げの環境は整いつつある」という意見もあり、2人の委員が反対し、利上げを提案。「環境が整う」のはいつになるのか。

日銀 植田和男 総裁
「大事な焦点としては、春闘の最初の動きを見たい。アメリカで大きな負のニュースが出てくるかどうかを見ていきたい」

なかなか晴れない関税の霧に日銀は難しいかじ取りを迫られています。