謎かけです。「中国のゼロコロナ政策とかけて、しめ鯖と解きます その心は?」

「どちらも骨抜きとなっております。」つまりここ数日で大転換して、だいぶ骨抜きになってきたなということです。11月終わりに白い紙を掲げて「習近平辞めろ、共産党は下野しろ」というのをやったもんだから習近平さんもさすがに焦ったんです。10月の党大会で、本当の1強、自分だけが一番偉くて、あとは課長とか部長みたいな組織を作っちゃったわけで、よしこれで、と思ったら大衆から反発が沸き起こった。(TBS元北京支局特派員 武田一顕氏)

そもそもゼロコロナ政策は、中国で1対14億って言われてるんです。賛成してやっているのは習近平さんだけ、残り14億人は、初期はよかったけれど今となってみんな反対してる。なおかつワールドカップを見たら、みんなマスクもしていない。そういう状況でデモが起き、一部では暴徒化したと言われますから、ゼロコロナ政策を、骨抜きじゃないけど少しずつ解除した。

一方で国民、特に若い人や学生は「デモやれば変わるじゃん」と思ってしまった可能性はありますよね。昨日も政治局会議という中国共産党の重要な会議があったんですけども、その中で習近平さんはゼロコロナって言わなくなっちゃった。

「言わないということが重要」です。俺はやめたんだ、って言えないメンツがあります。今までは進めてきてゼロコロナ成功だって言ってたのに、それを急にやめたとはいえないので言わない。『言わないってことは、徐々に解除していいですよ』という意味。だからさっきのしめ鯖理論になるわけです。表面は青魚のままなんだけど、中は1本1本骨を抜いて骨抜きにしていくという状態です。