長崎市の鈴木市長は30日、アメリカのトランプ大統領が核実験を直ちに開始するよう指示したことに対し、「加速する核軍拡競争をさらに助長するものだ」と強く反発。「今後、核兵器の維持存続や開発につながるような一切の核実験を中止していただくよう、長崎として強く求める。断じて容認できない」と述べ、厳重に抗議する意向を示しました。

さらに鈴木市長は、高市総理大臣がトランプ大統領を2026年のノーベル平和賞候補に推薦する意向を伝えたとの報道について、 「トランプ大統領の行動を見ながら判断すべきだとは思うが、被爆地の思いとしては、仮に実際に核兵器実験を即時開始するということになると、ノーベル平和賞には値しないのではないか」 と、厳しい見解を示しました。
トランプ大統領は30日、中国との首脳会談を前に「他国の核実験の計画を踏まえ、私は国防総省に対し我が国の核兵器についても同等の基準で実験を開始するよう指示した」と自らのSNSに書き込みました。「やむを得ない選択だ」などとしたうえで、「このプロセスは直ちに開始される」としています。















