獲物を串刺しにする「モズの早贄(はやにえ)」とは
ーモズといえば、「モズのはやにえ(早贄)」を思い浮かべますね。
「モズは鋭いくちばしを持っていますが、大きな獲物は尖った枝やトゲに獲物を突き刺すことで、まるでフォークやナイフのように固定したり引き裂いたりして上手にエサを食べます。
残りはそこに残しておき、また後でゆっくり食べることもあります。
串刺しにされて、まだ新鮮な状態で引き裂かれた肉が見える状態の獲物を目にしたときはぎょっとしますね」
「さらに、特に秋から冬にかけて、モズは捕まえた獲物をすぐにすべて食べず、あちこちの木の枝やトゲ、有刺鉄線などに突き刺して残していきます。
これはモズがいたずらで生き物をいたぶっているのではありません。この串刺しにする行動ははやにえと呼ばれ、モズの冬への備蓄です。
しかし、すべてを食べるわけではなく、忘れてしまうことも多いちょっとうっかりさんな一面もあるようです」
 
   
  













