鹿児島市が目指すサッカースタジアム整備について、下鶴市長は27日、改めて「街なか」への整備に意欲を示しました。一方、整備の場所や時期は、5年の議論を経ても未だ示せない状況が続いています。

鹿児島市・住吉町15番街区の開発を巡り、県は今月、「整備事業予定者」に鹿児島市与次郎の「鹿児島サンロイヤルホテル」を運営する鹿児島国際観光を選びました。

下鶴市長は「街なか」にスタジアムを整備する考えで、サンロイヤルホテル跡地が「候補地になり得る」との認識を示す中、27日の定例会見でも…

(下鶴市長)「人の流れを呼び込みたい中心市街地と真逆(郊外)にできた場合、観に行った人が直行直帰になってしまう。『街なかスタジアム』の趣旨、人の流れ、経済効果をどれだけもたらすかも重要」

27日も整備の候補地や時期については、示しませんでした。

サッカースタジアムの整備を巡っては、これまで迷走が続いてきました。

下鶴市長は初当選した2020年、ドルフィンポート跡地に整備する意向を示すも白紙に。2023年には鹿児島港本港区の北ふ頭が浮上しましたが、翌年に断念しました。

5年の議論を経ても具体化しない中、下鶴市長は…

(下鶴市長)「(スタジアム立地の)条件をそろえた場所がどこにあるのかのリストアップを行っている。時間軸、費用面を勘案しながら最終的な選定を県と一緒に進めていく」

候補地にふさわしい場所の「リストアップを進めている」と述べるにとどまりました。