宮崎県内で家畜伝染病の口蹄疫が発生してから15年が経ちました。
当時、牛や豚などの埋却作業を経験した職員が減少していることから、県は初めて、「埋却作業」に特化した演習を行いました。

県内では、2010年、家畜伝染病の口蹄疫が発生しおよそ29万頭余りの牛や豚などが殺処分されました。

川南町で行われた埋却演習には、当時の作業を経験していない県の若手職員や県建設業協会のメンバーらおよそ90人が参加。

重機で深さ4メートルの穴を掘ったあと、穴のまわりにくいを打ち、ビニールシートを張って、模擬家畜を埋却し一連の手順を確認しました。

(参加した職員・18歳)
「農家さんたちの気持ちを胸にしながら県職員として、埋却だったりの仕事をできればいい」
(参加した職員・33歳)
「掘削作業は鳥フルとかと一緒だが、家畜を埋めるなどで若干作業が違うので、玉かけとか、そのあたりが経験できた」

(宮崎県家畜防疫対策課 川野秀人課長補佐)
「1回でも経験してることによって、スムーズな防疫措置に繋ごうと思っています」

県内では、今年4月以降、野生イノシシの豚熱感染が20例確認されているほか、韓国では、今年3月、2年ぶりに口蹄疫が発生していて、今まで以上の防疫態勢の強化が求められています。