現在、日本シリーズ開催中の野球の話題です。ストライクかボールかを見分ける「選球眼」が打撃成績と密接につながっているとする研究成果を新潟医療福祉大学などの研究チームが発表しました。

野球のストライクゾーンは幅はホームベース上、高さは膝上から胸の辺りまでの空間です。

ストライクを見逃すか、ボールを見送るかは、野球で勝つには大切な要素です。
これを見分ける「選球眼」について、ある発表をしたのが、新潟医療福祉大学です。

【新潟医療福祉大学 健康科学部 越智元太 講師】「選球能力のある、ないは見ている人、やっている人の感覚だったんですけども、選球能力が高い選手ほど、バッティング成績が高いということを明らかにしました」

研究に使ったのはVR=仮想現実の映像です。

【記者が体験】「おー、インですね今のは」
「一瞬怖さもあるんですけど、慣れてくればVRだってわかるので恐怖感がなくなって、ボールの見分けに集中できるようになります」

越智講師らの研究グループは実践の投球をVR映像に加工し、

学生にバッター目線での投球判定テストをし、点数をつけました。

すると「選球眼が良い選手は、打撃成績も良い」ことを発見。今月、スポーツ科学の国際専門誌に掲載されたということです。
【新潟医療福祉大学 健康科学部 越智元太 講師】「VRがあると、事前に見極めを練習しておくことができるから、自信をもってバッターボックスに立てるんじゃないかって(学生から)聞いてます」

投球をバッターボックスできちんと見極める…それが打撃成長への近道のようです。