札幌にある複数のブランドを取り扱う「セレクトショップ」で、先週、高級ダウンジャケット5着が盗まれました。
被害総額135万円…店の防犯カメラが捉えていたのは犯人の大胆な手口でした。
【この記事を画像で見る】

これは札幌市北区にあるセレクトショップの防犯カメラの映像です。
男性
「ショルダーバッグないですか?」
店員
「今は取り寄せになってしまいますね」
男性
「これは?」
ショルダーバッグを探しに来たという2人。
男性
「(バッグ)かわいいね」

2人が店員と話をしているころ、別のカメラには店に入るもう一人の姿が。
この3人、窃盗グループとみられています。
2人と話す店員の隙を狙っていたのがもう一人の男。

ターゲットはフランスの高級ブランド「モンクレール」のダウンジャケット。
店の死角になる場所でハンガーにかかったままの5着を持ち去りました。
残る2人も「一旦、車にいってくる」と言ったまま店に戻らず、被害総額135万円分がわずか約3分の犯行で消えました。
2024年3月オープンし、海外ブランドの高級ダウンを取り扱うこのセレクトショップ。
店内には防犯カメラ4台、入り口にセンサーも置くなど対策をとっていただけにオーナーもショックを隠しきれせません。

オーナー
「まさか、5点ごとダウンを持って行かれるとは」

接客をしたスタッフ
「(男2人は)他愛もない感じの仲良しな男の子で」
「(見ていたバッグは)10万円ちょっと」
記者
「それくらいの値段でも若者が買うことはある?」
接客をしたスタッフ
「たまにあるので、あまり違和感なかったですね」
被害に遭った後、オーナーは防犯カメラの映像をSNSに投稿。
すると、店員と話をしていた2人のうちの1人からオーナーに直接メッセージが。

オーナー
「突然DM失礼します。弟が万引きした件でお話したいです。とDMがきたんですけど」
その人物は商品を盗んだ男は自分の弟だと明かしました。
さらに。

「現金で(許して)お願いできないでしょうか?」
「刑事事件になるってことですか?」
商品がどこにあるかわからないため、代金を返す形の示談を求めてきたのです。

オーナー
「商品が戻ってきたとしても、万引き犯に渡ったものを売ることはできない。お金というよりかは、気持ちでちゃんと表してほしい」
店の被害届を受けて警察は、商品を持ち去った男だけでなく、ほかの2人も事件にかかわった可能性もあるとみて行方を捜査しています。














