■スピードスケート全日本距離別選手権3日目(26日、長野・エムウェーブ)

スピードスケートの開幕戦・全日本距離別選手権3日目。髙木美帆(31、TOKIOインカラミ)は女子1500mに出場、1分55秒85で1位でフィニッシュし大会10連覇を達成した。

2018年平昌オリンピック™と22年北京五輪で2大会連続となる銀メダルを獲得し、世界記録(1分49秒83)を持つ1500mに臨んだ髙木。スタートから飛び出すと序盤は軽快な滑りを見せたが、終盤でペースが落ち1分55秒85でフィニッシュした。1位にはなったが、同じ組で滑り2位に入った佐藤綾乃(28、ANA)との差はわずか0秒12。薄氷の勝利となった。

髙木は3日間で500m、1000m、1500m、3000mの4種目に出場し、24日の500mと3000mで2位。25日の1000mでは1位となり、1500mとあわせて大会2冠も達成した。

1500mのレース後に髙木は「高い所にいるとは言えないのが事実だと思っていて。世界を見た時に周りがどんどん速いタイムを出していると聞く中で、今地団駄を踏んでいるのは少しフラストレーションが溜まる所ではある」と話し、自身の滑りにはまだまだ納得がいっていない様子を見せたが「自分ができるようになってきていることと、さらにしていかなければいけないことを明確にして、自分自身にフォーカスを当てて積み上げていくしかないと思っている」と前を向いた。

29日にはミラノ・コルティナ五輪100日前を迎える。「この開幕戦の出だしのことを考えると、ミラノ(五輪)に向かっていくまでに一筋縄でいなかいんだろうなっていう実感はあるんですけど、こえることができればもう一つ上にいけると思っているので、めげずに向き合って突き詰めていきたい」と、挑戦し続けていく姿勢をみせた。

【髙木美帆 結果】
24日 女子500m  2位(38秒01)
   女子3000m 2位(4分07秒12)
25日 女子1000m 1位(1分14秒74)
26日 女子1500m 1位(1分55秒85)