高市内閣はコメ政策も転換です。備蓄米放出をすすめてきた小泉大臣にかわって、新大臣の鈴木大臣は「おこめ券」を後押ししたいと話しました。狙いはどこにあるのでしょうか?
東京都台東区。ある家計支援策を始めました。
台東区 企画財政部 三谷洋介さん
「きょうからお送りする“おこめ券”」
台東区、独自の「おこめ券」。全世帯へ4400円分、子育て世帯や3人以上の世帯には8800円分配布します。
台東区民
「少しうれしいですね」
きょう発表されたスーパーのコメ価格は、7週連続の5キロ4000円台となっています。
台東区 企画財政部 三谷洋介さん
「国の物価高騰対策も具体的な内容を見通せない中で、区独自に、いち早く支援を講じるべきではないか」
一部の自治体が独自に配布するおこめ券。これを後押ししたいと話すのが、新たな農水大臣です。
鈴木憲和 農水大臣
「既に重点支援交付金で対応しているところ(自治体)もある。そうした地域をこれからも物価高対策の中で後押ししていく」
農水省の元官僚で、コメどころ・山形県が選挙区の鈴木大臣。
鈴木憲和 農水大臣
「山形県のお米に『はえぬき』ってあるんです。私は農林水産省出身ですから、“はえぬき大臣”です」
自他共に認める農政通です。ただ、小泉前大臣の備蓄米放出には厳しい意見をもっていました。
鈴木憲和氏[今年6月]
「おこめ券を配るということでもいい。現金給付でもいい。そうしたことをしないで、備蓄米の放出に踏み切っている今の農政に、私は疑問を覚えざるを得ません」
小泉前大臣が、備蓄米の大量放出で価格を下げようとするのを痛烈に批判していました。
そのうえで、おこめ券などで農家が再生産できる価格になるよう支援する考えを示していました。
さらに…
小泉進次郎 前農水大臣[今年8月]
「コメの増産へと舵を切って、政策の強化に全力で取り組みたい」
石破政権で増産に転換したコメ政策についても…
鈴木憲和 農水大臣[おととい]
「需要に応じた生産、これが何よりも原則であり、基本。増産をし続けるということは現実的には難しいだろう」
2か月余りで方針転換を示唆。来年は、今年より生産を減らす方向で調整しています。市場に出回るコメを減らし、米価の下落を防ぐ狙いです。
価格を下げる大臣から価格の安定を目指す大臣に。政府の方針に振り回されてきた農家は…
岡田農園 岡田伸幸 代表
「過去の農水大臣たちは市場を混乱させた。一時的に米価が乱高下しました。今の大臣に期待するのは、高くもなく安くもなく、再生産可能な価格で安定」
米価を下げようとしない政策に期待を寄せます。
一方、専門家は今回の方針転換にリスクもあると指摘します。
流通経済研究所 折笠俊輔 主席研究員
「増産しないことによって、需要量を令和6年産のように見誤れば、また不足して大高騰してしまうリスクもある。“令和の米騒動”再びみたいになる」
猛暑による不作や、予想外の消費で起きた令和の米騒動。新大臣は正確な舵取りができるのでしょうか。
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