120年以上にわたり豊後水道の重要な航路標識となっている「水ノ子島灯台」が、国の重要文化財に指定される見通しになりました。

国の文化審議会は24日、佐伯市鶴見の水ノ子島灯台を含む8件を新たに国の重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。

水ノ子島灯台は高さ41メートルの洋式灯台で、1904年から120年以上にわたり重要な航路標識として使用されています。

岩礁の上という厳しい条件のもと、必要な施設を備えるため、塔の内部に貯水槽や寝室を備えた点は独自の構成とされています。対岸の鶴見半島に建設された旧吏員退息所と旧物置所も当時の姿を伝える貴重な資料としてあわせて指定されます。

国の重要文化財に指定されれば、大分県内では92件目です。今後、官報告示を経て正式指定となります。