一足早い冬支度です。山の頂上に開設されている石巻市の牧場で、5か月以上、過ごしてきたウシたちが10月24日、放牧を終えて山を下りました。

放牧を終えたのは、標高467メートルの山の頂上にある「石巻市河北上品山牧場」です。地元の農家から預けられた繁殖牛16頭が、2025年5月から過ごしてきました。

ウシを連れて体重計に乗る体重測定では、平均で20キロほど増加していました。頂上の気温は平地に比べ3度ほど低く、猛暑となった夏場は、涼しい木陰で過ごしてきました。

畜産農家:
「(ウシは)暑さにはあまり強くないから涼しい方がいい」
「健康で立派なウシが生まれればいい」

広々とした牧草地への放牧は、ストレス解消による安定的な出産と農家の負担軽減につながります。ウシたちは、161日間過ごした牧場に後ろ髪を引かれるように山を下りていきました。