東京の八王子市はきょう(23日)、市の職員97人が通勤手当を不正に受給していたとして職員に対する処分などを発表しました。

八王子市によりますと、徒歩などで通勤しているにもかかわらず、バスの定期券代などの通勤手当を受け取っていた職員は97人にのぼり、不正受給の総額はあわせて900万円を超えていたということです。

八王子市は97人のうち、部長や課長を含む11人をきょう付で停職や戒告の懲戒処分にし、ほかの職員についても厳重注意などにしました。支給済みの全額がすでに返納済みだということです。

八王子市では、去年、東京・豊島区で同様の不正受給が発覚したことから調査を進めていて、調査のなかで職員からは「手当の規程に関する認識が不足していた」といった反省の声もあがったということです。

八王子市は、今後、第三者による検討会を立ち上げ、原因究明や管理体制の見直しを行うということで、「市民のみなさんの信用を1日でもはやく回復できるよう再発防止に徹底して努めていきたい」としています。