■プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日、新高輪プリンスホテル)

プロ野球ドラフト会議が23日に行われ、広島、阪神、日本ハムの最多3球団から1位指名を受けた創価大の立石正広(21)。抽選の結果、阪神の藤川球児監督(45)がくじを引き当て交渉権を獲得した。

指名を受けた立石は「いやもう昨日からずっとドキドキしていたので、まずは安心してます」と安堵の表情を浮かべた。

今年史上最速のリーグ優勝を果たした阪神へのイメージは「とにかく強い。負けないチーム」と話す立石。「まだまだ全てにおいてレベルアップしたいですけど、一番の持ち味はバッティングだと思っているので、またこれからの期間でもっと伸ばして挑戦できるように準備したいと思います」と意気込みを語った。さらに「まずは一軍で出場できることを目指して頑張りたいと思います」とプロの世界への決意を示した。

立石は大学通算15本塁打、2年の春には東京新大学リーグで三冠王を獲得、ベストナインは4度受賞、本塁打王・最多打点3度、首位打者を2度獲得し、昨年から2年連続で大学日本代表にも選出された、大学球界屈指のスラッガーだ。

バレーボール一家に生まれ、父・和広さんは、強豪の宇部商(山口)や法政大でプレー。母・郁代さん(旧姓・苗村)は、バレーボール日本代表として1992年のバルセロナオリンピック™に出場した経歴を持つ。姉の沙樹さん(29)はリガーレ仙台(V.LEAGUE)、優華さん(26)はクインシーズ刈谷(SV.LEAGUE)でプレーする現役のバレーボール選手。

「バレー家族でありながら自分を野球へ導こうとしている雰囲気が伝わってきてました」と家族について話した立石。父へは「頑張ったよ」と伝えたいと笑顔を見せた。

くじを引き当てた藤川監督は「最高です」喜びを噛み締めると「まだ若い選手たちでも素晴らしい選手がたくさんいますから切磋琢磨して、しばらく先までタイガースの未来が明るくなりました。来シーズン一緒にもう1回リーグ勝ちたいんで、それからこの後も戦いますけど、タイガースに入ったつもりで、明後日から(日本シリーズを)見てもらいたいなと。一緒に頑張りましょう」とエールを送った。

■立石正広(たていし・まさひろ)
2003 年11月1日生まれ、山口県防府市出身。右投右打。身長180cm、体重85kg。高川学園高3年で夏の甲子園に出場し本塁打を放った。創価大進学後、2年春には三冠王獲得。 ベストナイン4度、本塁打王・最多打点3度、首位打者を2度獲得した。