熊本県天草市の窯元では、来年の干支「午(うま)」の置物作りが最盛期を迎えています。
天草市天草町にある高浜焼「寿芳窯」では、30年以上前から天草西海岸でとれる天草陶石を使って干支の置物を作っています。

窯元の作業場には、天草陶石を液状に溶かして型に流し込み、1300度で本焼きされた大小2種類の白磁の「午」が並べられていて、その一つ一つに職人が絵付けします。
黒や赤、緑などの絵の具を使って絵付けをしますが、すべて手書きとあって、ひとつひとつ柄や表情が違います。

絵付けをしたものを800℃前後で8時間ほど焼くと白磁の置き物が出来上がります。
この干支の置物作り、10月31日に始まる天草大陶磁器展に向けて今が製作のピークで、大小あわせて1000個ほど作られるということです。