「退職代行を利用したことがある」半数以上が20代…なぜ?

藤森キャスター:
この退職代行、実はいま、若い世代を中心に利用が広がっているというデータがあります。2025年7月の調査で転職した人のうち、「退職代行をこれまで一度でも利用したことがある」と答えた人が18%いました。内訳を見ると、半数以上が20代となっています。

【転職者のうち「退職代行」これまで一度でも利用したことがある】
18%(内訳 20代:51%、30代:30%、40代:13.3%、50代:5.6%)
※マイナビ調べ・一部参考値

小川彩佳キャスター:
時代の要請も退職代行にはあると思います。しかし、雇用する側のハラスメントや搾取がベースとなり、増えてしまっているところもあると考えると、退職代行が広がっていく社会はどうなのか、というところにも改めて目を向けていく必要がありそうです。

トラウデン直美さん:
ここまで伸びているのは、それだけのニーズがあったことの裏返しだと思います。辞めづらい、「辞める」と言えない環境、「ブラック企業だった」「人間関係があまりうまくいってない」だけではなく、人手不足の中で責任があり、自分が会社の中で役割を果たしているなか、辞めたいことに対する罪悪感もきっとあると思います。

一方で、人材不足だからこそ転職はしやすい。そういった時代の背景もかみ合って退職代行がものすごく伸びていることは、よく理解できる気がします。

ただ、このサービスで救われた人もたくさんいるとは思いますが、コミュニケーションをとることが大きなストレスになっているこの状況は、歪なものがあるのではないかと思います。

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<プロフィール>
トラウデン直美
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行