“弁護士を紹介”がなぜ違法に?

藤森キャスター:
今回は退職代行サービス「モームリ」の運営会社アルバトロスが、退職希望者を法律事務所に紹介し、法律事務所から報酬を受け取った疑いです。
弁護士法では、弁護士以外の人が報酬目的で▼法律事務の仕事をあっせんすること、▼法律に関わる交渉を行うことを禁止しています。今回はあっせんしたとして、運営会社のアルバトロスと法律事務所に家宅捜索が入りました。また捜査関係者の話では、「法律に関わる交渉」にも関与している疑いがあるということです。

なぜ、弁護士以外のあっせんや交渉が禁止されているのか。東京弁護士会の小町谷悠介弁護士によると、「癒着が生まれ、紹介料をもらうことに躍起になる」「専門的な知識があって権利・義務に関する交渉が許される」といいます。
弁護士側が困っている人を助けるのではなく、事業者の利益のために動くようになってしまう恐れがあり、専門的な知識がないのに権利・義務に関する交渉に関与するのは、許される行為ではありません。
またサービスの利用者、退職希望者に罪が問われることは「基本的にはない」と小町谷弁護士は話しています。

トラウデン直美さん:
代表は否定していますが、もし違法性を認識していたのだったら、かなりまずいのではないかというところです。運営会社だけではなく、法律事務所側は法律のプロなので、確実に把握しているはずです。そちらもかなり問題だと思うので、きちんと真相を解明してほしいと思います。














