金沢大学などが技術開発に取り組む「下水モニタリング」により、新型コロナの感染状況を把握するシステムが、SDGsの達成を見据え社会の課題解決に貢献したとして、国の研究機関から表彰を受けました。

国立研究開発法人科学技術振興機構は、新たな科学技術を社会の課題可決やSDGsの達成などに結びつける、「科学技術イノベーション」=STIの観点から、実践的な取り組みを行う大学や企業などを表彰しています。

金沢大学理工研究域の本多了教授らは2020年以降、石川県小松市を対象に患者の便などに含まれるウイルスについて、下水をモニタリングすることで、医療機関への受診の有無や検査数の影響を受けることなく、新型コロナの流行状況を把握する技術を開発。


この成果により、今年度の「STI for SDGs」アワード優秀賞を受賞しました。

主催した科学技術振興機構は、感染症の流行情報を市民に積極的に発信、周知することで、意識の変革などを促進し、新しい産業の創出を通じて誰も取り残さない感染症対策の実現を目指していると評価しています。