2024年4月に防衛力の維持・向上のため特定利用港湾に指定された高知県須崎市の須崎港で、指定後初めて自衛隊による訓練が行われました。
県内の高知港と須崎港、宿毛湾港は、自衛隊や海上保安庁が平時から訓練などで円滑に利用できるよう2024年4月、特定利用港湾に指定されています。このうち須崎港では20日、指定後初めて自衛隊による訓練が行われました。自衛隊が防衛力の維持・向上を目的に全国規模で行う統合演習の一環で、午前9時ごろ須崎港に全長106メートルの訓練支援艦「てんりゅう」と油槽船が入港しました。

午後からはクレーン車を使って自衛隊の車両が運んだ高速無人標的機の模型が入った木箱を「てんりゅう」に積み込んだほか、油槽船からの燃料補給を想定して、給油作業の手順を確認しました。

「特定利用港湾は撤回せよ」

一方で須崎港の近くには訓練に抗議する団体のメンバーら約40人が集まり、特定利用港湾の指定撤回などを求めました。
(須崎港の軍事化に反対する会 八木敬三郎 事務局長)
「特にたくさんの人が生活に困っていますので、お金があれば生活にまわしてもらいたい、平和を守っていってもらいたい」

須崎港での自衛隊の訓練は21日の午後3時まで行われる予定です。