海難救助のエキスパートで、映画「海猿」でも知られる海上保安庁の「潜水士」。
その選考試験が、福岡県北九州市で行われました。

20日午後、北九州市八幡東区のプールで行われた「潜水研修候補者選考会」には、第7管区海上保安本部の「潜水士」を目指す海上保安官10人が参加しました。
海上保安庁の潜水士は、沈没した船に取り残された人の救出や行方不明者の捜索などを行う海難救助のエキスパートです。

2025年4月、長崎県壱岐沖で医療用ヘリコプターが転覆した事故でも潜水士が出動し、機体が沈まないよう浮き具をつけるなどの作業にあたりました。
20日の選考会では300メートルをクロールで泳いだ後、25メートルプールを息継ぎなしで泳ぎ切る「潜水」に挑戦しました。

唐津海上保安部 土山諒大さん
「高度な技術力と冷静な判断力を兼ね備え、かつ、仲間から信頼されるような潜水士を目指したいと思います」
合格者は広島県呉市の海上保安大学校で行われる「潜水研修」に参加し、潜水士の国家資格の取得を目指します。