長野県の遺族会は17日、伊那市で大会を開き、戦争体験を次の世代に語り継ぎ、平和の尊さをつないでいきたいと訴えました。


伊那市で開かれた県遺族大会には、太平洋戦争の戦没者の遺族など、県内31の支部からおよそ500人が集まりました。

相澤洋男会長は、戦後80年で会員がおよそ9割減少していることに触れ、戦争体験を子や孫に語り継ぎ、平和学習につなげてほしいと話しました。


県遺族会会長・相澤洋男さん:「語り継ぐ活動を展開し、不幸な戦争を起こさないことが大事」

18日は県が主催する戦没者追悼式が開かれます。

県遺族会の会員は戦没者の家族が主体ですが、会員の高齢化や、孫やひ孫へ代が変わるなどして、会員数は減少しています。


県遺族会によると、戦後まもなくは5万人以上いた県内の会員は、令和に入って1万人を割り、現在は6000人余りとおよそ9割減少しています。

戦争の記憶や関心が薄れてゆく中、県遺族会の相澤会長は戦争を知らない世代へ語り継ぐ活動を大切にしたいと話していました。