16日にクマが目撃された現場から南に8キロ離れた富山市大沢野地域では、連日同じ柿の木の下でクマの痕跡が見つかっています。

畑を所有する男性
「これおととい、これきのう。これもおとといだな」

この日も、朝男性が畑を訪れると、クマの足跡や爪痕などの新しい痕跡が見つかり、クマのフンが確認されたのは、3日連続になります。

畑を所有する男性
「きょうの朝も来てる。大きめの子どもだな。親子で来とる」

男性によりますと、クマは30年ほど前から毎年、この時期になると柿や栗を求めてここへ訪れているといいます。

男性はこの畑で、柿の木15本を所有していますが、柿の木を伐採しないのには理由があります。

畑を所有する男性
「これを切ると(クマが)下まで行ってしまう。だから切れない。クマ来るから切らんなんっていうのは論外。ここで下に降りたら大変なことになる」

畑からおよそ400メートル下には大沢野小学校があり、男性は、この柿の木を切ることで食料を失ったクマが下まで降り、児童らに人的被害を及ぼす可能性を懸念しています。

「ガシャーン」

富山市は相次ぐクマの目撃情報を受け、猟友会に罠の設置を委託。市内の複数の場所に設置し、平野部へ出没するクマの捕獲・駆除を試みています。

県内では17日午後5時までに、富山市や立山町、滑川市などでクマが目撃されています。