サムライブルーがブラジル代表に勝利した歴史的な代表ウィークを終えて、Jリーグもいよいよ大詰め。残り5試合、リーグ3連覇を狙うヴィッセル神戸の吉田孝行監督と大迫勇也選手が、今日、行われる首位鹿島アントラーズとの直接対決を前に、熱い胸の内を語りました。

 首位の鹿島との勝ち点差は5とプレッシャーがかかる大一番を前に吉田孝行監督が、まず口にしたのが、「勝てば状況が変わる。勝つことだけに集中したい」の言葉。そのうえで「(今年の)アントラーズは、個々の能力が高いだけでなく、全員が勝つことに徹している。本当に強いチームだと思うが、自分たちも引けを取らない。勝つための準備はしっかりしてきたので、あとは勝つだけ」と力強く宣言しました。連覇を達成してきた自負と、選手とともにつくりあげてきた組織的なサッカーへの自信、「練習から選手たちのこの試合にかける思いが伝わってきた。自分たちがやってきたことを信じて、そこに迷いなくプレーさせるのが自分の仕事」と言葉を残しました。

 決戦を迎える選手も同様の反応。チームのエースとして大一番に臨む大迫勇也選手は、「何をすれば結果が出るか、(連覇の経験をとおして)選手みんながわかっている。まずは、それを試合で出すことが大事。プライドを持って戦うだけ。」と積み上げてきたサッカーに対する自信を口にした上で「ホームなのでサポーターの皆さんがいい雰囲気をつくってくれる、その後押しも受けてゴールに絡むプレーをみせたい」と、ストライカーらしく、自らが試合を決定づける気概もみせました。

 勝ち点以上に、重要な意味をもつ首位・鹿島との直接対決。平日の夜の開催にもかかわらず、チケットはほぼ完売。会場のノエビアスタジアムには、大勢のサポーターが詰めかけることが予想されています。

 「確かに大一番で、すごく大事な試合。勝ち点差を考えると勝つしかないかもしれないが。あわててバランスを崩すようなことがあってはいけない。自分たちがやってきたことを信じて、それをやっていくだけ」と締めくくった吉田監督。

 サポーターの後押しも受けて、ヴィッセル神戸がリーグ3連覇に向けての確かな道筋を示すことができるのか、今シーズンの行方を左右する大一番に注目です。