いじめの深刻化を防ぐため、奈良県香芝市が先進的な取り組みです。

 香芝市が10月16日に発表した新たな「いじめ防止基本方針」。いじめ防止基本方針は、いじめの防止や早期発見などを目的に市町村や教育委員会がそれぞれ策定していますが、教職員が実際にどのような対応を取るべきか記載が曖昧なため、対応の遅れやばらつきなどの課題も指摘されています。

 香芝市は今回の改正で、事例ごとに具体的に取るべき行動を記載。いじめの申告を受けた場合、責任者の承認のもと防犯カメラの映像を確認するほか、緊急性の高い場合は迅速に警察に通報して連携するなどとしていて、対応の遅れによるいじめの深刻化を防ぎたいとしています。

 (奈良県香芝市 三橋和史市長)「(基本方針を見れば)自らがどのような対応をすべきかを確認することができる。かなり具体的な記載に及んでいます。その点が全国的にも先進的な事例」

 市は今後、教職員に研修を行うとしています。