そば殻や木くずなどを地域の資源として有効活用しようと、松本市で新たな実証実験の施設がオープンしました。


信州サーモンを養殖する大きないけすや、トマトの苗が並ぶ農業ハウス。


松本市梓川倭にオープンした「地球の恵みファーム・松本」です。


産業ガス大手のエア・ウォーターがここで実証実験を行います。


敷地面積はおよそ1万平方メートルには、バイオマス原料から電力やガスを生み出す2つのプラントと、養殖のいけすや農業ハウスが用意されました。


バイオマスのプラントでは信州の名物が燃料として使えないか検討しています。

エア・ウォーター地球の恵みファーム岸利華子さん:「まだ実証段階で本当に使えるかどうかを今後試験を行う形となっているのは“そば殻”です」

実験を進めて、そば殻から発電を目指すと言います。

現在は、住宅建材の木くずなどを使い発電ができているということです。また、発電の際に出る熱や二酸化炭素も有効活用します。


熱は、いけすの水温と農業ハウスの温度を保つことに使われ、二酸化炭素は、光合成を促し、生育を進めるためトマトのハウスに送られています。


また、トマトの葉や茎はメタン発酵プラントで肥料にして地元の農家で使われるということです。


エア・ウォーター地球の恵みファーム江口明日美グループリーダー:「地産地消をコンセプトに掲げて長野県で出たものは長野県で変換して利活用する。地域の未利用な資源を有効活用していろんなことをしていきたい」

今後施設では、住民の見学会も開きたいとしています。
【SBCニュースワイド10月16日放送】