強い台風23号は日本の東へ離れつつありますが、今度は前線の影響で全国的に大気の状態が不安定になる見込みです。気象庁によりますと、西日本から東日本では16日にかけて大雨による土砂災害などに警戒が必要で、その他の地域でも注意を呼びかけています。
台風一過とならず…前線活発化で大雨のおそれ
日本海からのびる前線が15日にかけて西日本から東日本を南下し、16日には再び北上する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本と東日本では16日にかけて、局地的に雷を伴う激しい雨が降り、大雨となる所がありそうです。
気象庁は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけています。
台風からの「うねり」にも引き続き注意
台風23号は、14日夜までに温帯低気圧に変わる見込みです。しかし、台風が離れた後も油断はできません。北日本から東日本の太平洋側では、台風からのうねりの影響で、15日にかけて波の高い状態が続くでしょう。特に伊豆諸島と関東地方では4メートルのしけが予想されています。