昔ながらの製法で作られる手すき和紙。江津市桜江町では石見地方の冬の風物詩、「そどり」作業が始まっています。
「そどり」は、室町時代から江津市に伝わる伝統工芸品「石州勝地半紙(せきしゅうかちじばんし)」の原料となる「楮(こうぞ)」の木を、大きな桶で蒸し上げる作業です。
かまどの上に乗せられた釣り鐘のような桶は直径1.4メートル・高さ1.7メートルもある巨大なもので100年以上前から使われています。
桶の中には1.5メートルに切り揃えられた約1200本の楮が束ねて入れてあり、「風の工房」の佐々木誠さん、さとみさん夫婦が4時間かけて蒸しあげます。
桶が吊り上げられると小屋の中は湯気で真っ白、楮の甘い香りに包まれます。
このあと、蒸しあがった楮は工房に移され皮剥ぎ作業が行われます。
「風の工房」佐々木誠さん
「ことしは大きいです。めっちゃ太くていいのができてます。(石州勝地半紙は)めちゃくちゃ水に強いのが特徴なんですよ。いまボディタオルが人気で何度も洗えます。(石州勝地半紙は)いろんなものを加工するのに使い勝手がいいですね。」
そどり作業が始まると石見地方にも本格的な冬が訪れます。
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